※このHPは実在しない架空ページです
「ああ、また死んじゃった」
死神は溜息をもらす。
ここは東京のとある駅のホーム。
「もううんざりだ」
たとえ死神と言えど、人の死――それも「絶望の死」を毎日見るのはいい気分じゃない。
「今日も一人死亡……か」
死神は朝日に目をやった。
その表情は死神らしからぬ、諦めの色をしていた。
果たして、この死神が笑える朝は来るのか。
死神の目を通して人と死を描く、ありふれた、悲しい日常のお話。